マヤ・パピヨン

(5)A監房の女たち

  真耶は所長室での反抗の罰として、牢へ入るまでに
二日間の「吊り」刑を課せられた。「制服」を脱がされることは
なかったが、女囚のいる牢の正面の壁に両手を鎖で吊られ、
二日間を過ごさねばならない。足が床についたので腕の
つけねの苦痛は耐えられないものではなかったけれど、
新入りでもあり、ものめずらしげに近寄っては様々な悪戯を
しかける看守たちがひんぱんだった。
しかし、最悪の事態も予想した真耶にはむしろ意外にも感じたのが、
彼等の節度だった。小用を訴えると解いてくれたし、悪戯とはいっても
精々乳房をなぶるくらいで、腕を頭以上に上げている真耶の
制服は裾がつりあがって労せずしてセックスも覗ける程だったが、
股間への悪戯はなかったし、深夜になっても犯されることはなかった。
もちろんすぐ近くの牢に居る受刑者たちの視線に配慮していることも
あったのだろう。

  しかし、この二日間が多分に例外だったことは真耶にも
後々分かってきた。彼等はすべてが計算ずくで動いていた。もちろん
若い女であっても、何事につけ容赦はしない。真耶は新入りだったし、
どこまで正気で耐えられる精神力を備えているのか分からないという
ことだったのだろう。最初からハードな責めつけで楽しんで、気が変に
なっても困る。彼女は、いわば試されていた。そして、その稀な美貌と、
精神力相当の「働き」が期待されてもいたのだ。それは同じ牢になった
女たちとの会話から真耶が知ったことでもあった。この監獄には多くの
秘密があったのだ。

 

  二日目の夜になる前に鎖を解かれた真耶は、初めて
女たちが寝起きする雑居房に入れられた。房は並んで二つあり、彼女が
入った房の十人ばかりの女たちは、重大犯罪を犯したという先入観から
真耶の予想したような、どうしようもない女たちではなかった。まず、
皆彼女に好意的か、少なくも無関心だったし、感じのよい、美しくすらある
女たちばかりだった。最も年上でも三十を余り越えてはいないようだった。
このような社会から隔絶した監獄に収容される必要のある犯罪者から
想起される、荒れすさんだ性格をむき出しにする者は一人もいなかった。
もちろん、生活を続けていくうちに、猫かぶりの女たちも次第にあらわに
なるだろうし、そうでない彼女たちも、やはり年を加えるに従って悪くなって
いくこともあるのだろう。しかし、少なくも真耶はこの牢にいる限り、彼女たち
との間ではうまくやっていけるだろうと、ほっとするのだった。しかし、どうして
こんな良い女たちが、犯罪者としてひどい義務に服さなければならないの
だろう。ひょっとして、皆私のように無実の罪でここにいるのではないのか。
しかし、彼女たちの口は堅かった。滅多に身の上を語ることはなかった。

  一緒に入ったミーナとは何でも話した。彼女もわけが
分からないままここに運ばれた女だった。彼女はデ・アプレ、カラカスの
南の牛の町の、牧童の娘だった。ある日、彼女の許婚者が殺された。
ミーナは参考人として警察に連行され、そのまま車とヘリを乗りついで、
気が付いたらここにいた、という。確かに彼から自分の家族が金を
借りていたことは確かだが、所長のいうように、それだけでどうして
許婚者である彼を殺すことができるだろう。私は無実なのだ。真耶も
思いのたけを彼女に話した。そのそばで、入って二年になるという女が
いった。

「愚痴をいっても何もならないよ。何から何までここで喋ることは
聴かれているんだからね。変なこと喋って、やつらの機嫌を損じたら、
また懲罰だよ。マヤといったか、あんたも最初からやられてたけど、
あんな甘いものじゃないよ、これからの罰は。精々義務をちゃんと
無難に果たしてりゃ、いつかは出られるんだ。気をつけるんだね。」

義務ってなんだろう。ここに監禁されて耐えている以外に、何か
しなければならないことがあるのだろうか。真耶は聞いてみたが、
すぐ分かるよ、と教えてくれなかった。

 

  日に二度の食事があり、鉄格子の入口越しに一人ずつ
アルミの容器に汁がちの冷めた煮物が分けて与えられる。まずいパン
がそれについた。排泄は奥の下水穴で済ました。照明はなかったから、
日が落ちたらもう就寝の時で、夜が長かった。敷物などはなく、どこに
寝ても良かった。裸同然ではあっても赤道に近い海岸地方で、昼間は
暑かったかわりに耐えられない程寒い夜はなかった。ただ、皆好みの
カップルを作っていて、抱き合って眠ることが多かった。真耶もミーナと
抱き合ったが、よく真耶は何人もに気を引かれることがあって、断るのに
気を遣った

  衣服とはいえないほどの粗末なものではあっても、
汚れ、擦り切れることを恐れて夜になるとそれも取って素裸で抱き合い、
眠る者が殆どだった。真耶は、これが擦り切れるほど居続ける積もりは
なかった。絶対出てやる。それも遠くなく。

  十日に一回という水浴びの時間が来た。汗や排泄物に
汚れっぱなしの女たちにとっては皆これが楽しみの様子だった。
看守たちに先導されて暗い廊下を歩き、衣服を脱いで湧き水を
溜めたというなまぬるいプールの水に浸かり、洗う。時には上から
看守たちが水を浴びせてくる。その日は水が不足していたのかそれは
なかった。真耶は埃にまみれた髪を切に洗いたかったが、足元の水は
あまりぞっとしない感じで、我慢した。

  そのあと、牢へはすぐに戻らず、別の部屋に全員が
集められた。鏡をはめた小さな窪みが壁にいくつか穿ってある。ここに
来て初めて見るソファが置かれてあり、場違いな感じがした。皆争って
それに座り、鏡に向かって色目をつかうような、気取った風をした。
真耶には彼女たちの意図を計りかねたが、すぐ彼女はそれがどんな
意味を持つのかを知る。

「マヤ、出てこい。」

看守が出口で呼んだ。一同に羨望とも、非難とも取れる悲鳴と
溜め息が交わされた。真耶はわけが分からないまま部屋を出た。
その看守の不思議な笑み、多分嘲笑だろう、が彼女の気分を
混乱させた。嫌な感じだった。示されるままに廊下を経て小部屋の
一つに入る。簡素なホテルの一室といったところだった。初めて見る
カストロひげを伸ばした中年の、身だしなみのよい男、決して看守などでは
なかった、がぎらした欲情むきだしの表情で真耶を待っていた。真耶は
背筋に氷が走るような嫌悪を感じ、部屋を飛び出した。看守が真耶を
捕らえ損なったが、彼女もゆきどまりの廊下で立ち往生したところを
別の看守に後ろからはがいじめにされ、観念した。追ってきた三人目の
看守が言った。客は、もういい、といっている。懲罰だ。吊しておけ。

  今度の吊しは前とは少し異なった。三日間と定められた
こともあったが、手加減がなかった。かかとも着けられた前回だったが、
今度は爪先が辛うじて床に触れるほども手を高く吊り上げられ、その
苦痛は前回の比ではなかった。多分、途中で気絶を繰り返すだろうと
看守たちは言い合った。だから一日を経過したあとは、弱音を吐き、
また十日後の接客を拒否しないと約束すれば許してやろうとも言った。
これは所長の意向でもあった。排泄の訴えも無視されて、そのまま
迸らせる光景を女囚たちにも見せてしまったのだ。二日目には衣服も
奪われて全裸を晒すことになった。しかし真耶は耐え抜いた。

  今度も看守たちは惨めな受刑者のむき出しの性徴などを
それ程いたぶることはなかったにせよ、彼女の強靭な、としかいいようのない
肢体は、この、男ですら一日と耐えられない拷問に近い刑をともかく
精神の破綻もなく耐えたのだった。鎖を解かれた真耶はしばらくその場に
座り込んで立つことができなかったが、所長の部屋へ、と看守が言うと、
それでもゆらゆらと立ち上がって歩き出すだけの気力は残っているのだった。
しかも不満げに要求する。
「服を返して。所長の前で惨めな裸を晒したくはないわ。」

  所長はうんざりした顔で真耶を見た。

「おまえにはあのことを知らせなかった。最初にここで会った時から
裸だったし、その躯からは男の精液の臭いが立ち込めていた。しかも
男に慣れた無恥と大胆さを見せた。経験があるのだろうとも思った。だから……。」

真耶は聞きとがめた。

「何の経験があると……?。」

「決まっている、男に躯を売ったことが、だ。だが、それは間違いだった
のかもしれない。ただの露出趣味の女なのかもしれない。今はそうも
思っている。だがおまえは生来男をとろけさせるものを持っている。
売春の経験はないかもしれないが、男の味を知っており、もちろん
処女などでないことは確かだ。やってみろ、簡単なことだ。それが
悦びでもあることはおまえもよく知っているはずだ。刑期も縮めてやる。
一回やれば十日だ。いつも参加すれば刑期は半分になる計算だ。
つまり五年で出られる。」

「私は、貴方もご存じのように無実の罪で、しかも裁判もなく勝手に
罪状をでっちあげられてこの監獄に閉じ込められているのですよ。
そんな私にしかも、娼婦の役まで強要しようとしているのですね。論外です。
ともかく何度も要求します。日本領事館と連絡をつけて欲しいのです。
私の無実の罪を晴らしたいのです。」

「おまえは、よほどの馬鹿か、恐さ知らずか。どちらも良く
似たものだが、この監獄に入ったものは、ともかく言われた通り
刑期を従順に耐え抜くことが唯一の成功の道なのだ。おまえはその
恵まれた躯と美貌で、普通の女刑者の半分の刑期を終えることが
確実だったのに、残念なことだ。知っているか、この監獄では女囚を
二通りに分けている。おまえが最初に入った房と、その隣りの房だ。
おまえは隣りに入り直すことになる。いいか、そこはもう希望のない地獄だ。
セックスの楽しみもなく、シャワーの悦びもない。」

真耶は次第に遠のきつつある意識のなかで苦い気分を噛み締めつつ、
自分が随分馬鹿な選択をしているのかもしれないと思い始めていた。
しかし、それにも係わらず真耶は言ってしまった。

「結構よ。ヘリに乗って女囚の躯を買いにくる人間のくずなんかの
慰みものになるより、自分の体を納得ずくで売って刑期を短縮して
もらおうというような腐った女たちと一緒に暮らすよりまだ、身体は汚くても、
多少はまともな女たちと一緒に生活するほうがましな生き方だわ。」

真耶はそう言ってから床にくずおれた。じっとその様を
無感動に眺めて居る所長に看守が言った。

「では、B監房に放り込んでおきましょうか。三日間吊されていて、
空腹なんでさ。」

所長は少し考えてから隣りの部屋に寝かせておくようにといった。
所長が仮眠に使う部屋だった。それに加えて、アンリを呼んで女を
診察させるようにと彼は看守に告げた。アンリはこの監獄にいる
唯一の医師だった。彼の仕事は死んだ囚人の確認をすることが主だったから、
目まいで倒れた女囚を診ることは珍しかった。看守は何か変わったことが
起こりつつあることを感じたが、何も異を唱えずにすぐ行動した。実際、
所長の命令はここでは絶対だったのだ。

 

  アンリ医師はフランス人で、所長よりも齢を食っていた。
ベッドに横たわった真耶の簡単な着衣を取り、触診をして彼女が
脱水症状を起こしていることを言った。それに空腹から貧血であることも。
そのほかは問題ない。意識を取り戻した真耶にフランス人らしい賛美も
怠らなかった。貴女は間違いなく、私がここで見た女たちのなかで最も
魅力的な女性だ。エンリコが惚れるのも無理はない。医師はフランス語で
言ったのだが、多少は意味の取れた真耶はそっけなくお礼を言った。
でも「エンリコ」って誰のこと?。言葉が通じていることを知った彼は多少
慌てた。貴女には驚いた。もっといろいろ話したいが無理だろう。貴女が
ひどい不幸にならないためにも、エンリコに応えてやって欲しい。奴は
それほど悪い人間ではない。現に……。すぐ後ろに人の気配がした。
女だった。真耶は興味深くそれらの、自分が知らなかったこの監獄の
住民たちを眺めた。医師はひどく動転した様子で女にへりくだっていた。
上着こそ看守のものだったが、ゆったりした赤のパンタロンはここでは
場違いな感じを与える。女は真耶よりはたっぷり十ばかり年上で、
かなりの権力を持っているようだった。色が白く、混血ではなかった。
それを誇っているような尊大な冷たい表情を終始崩さなかった。

「囚人でしょう。汚い女をこんなところに寝かすなんて、
どういう積もりなの。エンリコの命令だといったって、そんな
非常識なこと、許されるわけはないわ。牢へ戻しなさい、早く。」

所長が入ってきた。

「エマ、!」

不快を顕わに見せて女の名を口にした。それで彼女の名前と身分、
立場が真耶にも多少は分かった。女はこのエンリコの若い妻のようだった。
女はたじろぐ様子がない。所長は問わず語りに言い訳のようなことをはじめた。

「女囚にもいろいろある。この監獄で有用な価値を持った大切な女だ。
死なれでもしたらかなりの損失になる。だからアンリに診てもらったのだ。
危機は脱したようだから、また牢へ戻すことになる。おまえはここの仕事に
口出しするな。」

「囚人など、何が大切なものですか。代わりなどいっぱいいるわ。
この女でしょう。客を拒否して貴方に恥をかかせたというのは。
甘いのよ、こんな女に、貴方は。看守たちが犯すことも禁じたなんて、
彼等のささやかな楽しみを奪って、背かれでもされたらどうするのよ。
どうなの、もう役立たずなんでしょう、この女、プライドばかり高くて。
見切って豚どもの檻にぶちこんでしまえばいいのよ。」

エンリコ所長は苦り切った顔で不機嫌に言った。

「日本人だと言うが、珍しいのか客に予想外の人気だ。ともかく、
このままだと信用を落とすし、他の女に真似をされるなど、後に尾を
引くかもしれん。まだ脈はあるからセックスを看守どもに傷つけられては
困るし、硬軟とりまぜて責めつけて『うん』と言わせようとしていたのだ。
それをぶちこわす積もりなんだな、おまえは。」

女はその時、ぞっとするような笑みを見せた。何か、非常に
邪悪なものを想像して、そんな自分に満足したような表情だった。

「私に任せたら?。きっといい娼婦に仕上げてやるわ、
次の定期便までに。アンリ、手伝っておくれね。」

 

  真耶はひとつの危機を迎えていた。身体を傷付けられる
恐れはないようだったけれど、三日間も若い女を裸にして吊し、
放置して平気なやつらだった。どんな目に遭わされるのか、恐怖は
募った。しかもそのアイデアを考えるのは女だった。同性の弱点を
うまく突いてくると考えねばならないだろう。しかし、陰惨な予想は外れ、
それから二日間は絶食などで衰えた体力を回復させるために、真耶は
ベッドでゆっくりと過ごすことが出来た。部屋についたシャワーで
久しぶりに汚れ切った身体を洗うことも出来た。もっとも、汚れた
囚人服以外のものは彼女には与えられなかったので、誰も来ないことを
いいことに、真耶は何も着ないで過ごした。二日目の夜にエマが真耶の
ベッドに入って来た。エマも真耶同様に最初から全裸で、その身体は
まだみずみずしかった。エマは不機嫌なままのマヤの身体の美しさを誉め、
あらゆる部分について触覚を楽しみ、舐め、愛撫し、抱き合い、へビーな
キスから激しいペッティングへと無理なく進んで、マヤを否応なく高めていった。

  固い煉瓦の床で十六の処女ミーナと抱き合った夜の
思い出はあったが、そのときは真耶がリードしたこともあって、
気恥ずかしさだけが記憶に新しかった。しかしエマの積極的な
行為は、常にこれについて回る、本性に外れた淫楽をむさぼって
いるという、後ろぐらい感じを忘れさせるだけでない、あるいは
男よりも快楽で勝るのだというような新鮮さに真耶を目覚めさせる
ほどに上手なテクニックの存在を教えてもくれたし、堪能させてくれた
ことではあった。口惜しいとは思いながら何度となく声をあげ、
息を詰まらせて身を震わせてしまった。汗まみれになり、愛液で
股間をべたべたにして、真耶は涙を浮かべていた。何度目かの
オーガズムを味わって、荒い息を継ぎながらも、彼女は後味の悪い
敗北感で顔色を失っていた。エマの恐さを知ったと思った。

「おまえ、マヤとかいった、気にいったよ。これほどいい体をして
いるんだ、しかもおまえ自身も大層な好きもので、積極的なんだな。
まして男に抱かれた日にゃこんなものじゃないんだよ。それがどうして
『男に抱かれるのが嫌』なんてこだわるんだい。おまえが男を抱いて
やるんだ位に思っていればいいんだ。それに楽しいだけじゃない、
おまえの十年という刑期が、ずっと短かくなるんだ、半分にまで
出来るんだよ、精進すればね。おまえさえ、うん、といえば、もう
あんな汚い檻なんかには戻らないでもいいんだ。私と一緒に暮らす
ことも出来る。あんな年寄りのエンリコなんか私の思うとおりなんだからね。
それとも地獄で十年を過ごすかね。おまえの美貌と見事な肉体は
毎日の恐怖と苦痛、不快さと栄養不足で半年もたたないうちに台無しに
なっちまうんだよ。それでもいいのかね。」

  真耶は苦しんでいた。確かに私は人並みの、いやそれ以上の
欲情を持った女なのだ。この目前のいやらしい女の手にかかって、
簡単に声をあげさせられてしまったほどに。私も快適な生活のために
身を売ってしまう女のひとりなのかも。しかし、真耶は踏み留まった。
ここで簡単に折れてしまったらまず、彼等は図に乗って私に代償を
要求するだろう。心地良い甘言には当然ながら裏があるのだ。それに、
真耶自身意地があった。まだ戦いは一ラウンドを終わっただけなのだ。
真耶はいやいやをした。

「貴方がたは私を、ひょっとして、娼婦として稼がせるためここに
連れ込んだのね、わざわざ無実の罪をでっち上げて。卑劣な人でなし!。
即刻ここを出してくれるというのでなければ、それ以外の妥協はないわ。」

エマはぎらりと目を剥いて、真耶を怒りに任せた表情でにらんだ。

「良く分かったよ、おまえがとんでもない馬鹿で強情者だということが。
ではおまえは自分の責任で、これからの十年間ずっと味わわねばならない
日常を体験してみることね。おまえがしばらく居た檻とは比べものにならない
位ひどく、しかも危険な場所だということがすぐ分かるわ。ともかく、
そこは間違いなく人間の屑どもの集められたごみ溜めで、彼等が
数え切れないような様々な原因でいつ死んでも不思議でないようなところ
なんですからね。しばらく待ってあげる。おまえがたまらなくなって悲鳴を
あげるまでね。でも、あまり遅くなってもだめよ。もうおまえの躯がぼろぼろに
なって、商品として通用しなくなっているかもしれないしね。」

 
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